繰り返すニキビに苦労している人の中には、あらゆる基礎化粧品を使ってきたという人が多いと思います。金額にして、いったいどのくらいになっていることでしょう。藁をもすがる気持ちなので、ニキビ改善効果をうたった新商品が出ると、「もしかして」という期待感でつい買ってしまいます。そして、効果がいまいちのためまた次のものを、の繰り返しではないでしょうか。
ニキビ治療には、足し算と引き算があると思います。足し算とは、ニキビに効くとされる有効成分をたっぷり配合した製品を使うことをいいます。基礎化粧品に配合されている、治療の手助けとなる有効成分はたくさんありますが、色々なものを使い過ぎては肌が混乱してしまいます。どちらかというと、一つの製品を長く使う方が効果的だと感じます。
また、これまで一切何も使ってこなかったという人にとっては、劇的に良い効果をもたらすかもしれません。一方、引き算とは、肌に負担がかからないように、必要最低限の保湿成分しか使っていない製品を使うことです。ニキビの治療が必要な人は、ほとんどの場合、肌の状態が不安定になっています。そのため、今まで問題なく使えていた化粧品成分が、突然かぶれるようになったり、ピリピリと刺激を感じるようになることもあります。
個人差がありますが、トラブルを引き起こす可能性の高い成分で特に多いのは、合成界面活性剤や合成ポリマー、アルコール、防腐剤、香料といったものです。中には、オイルに過敏に反応する人もいます。心当たりがあるならば、自分に合わない成分がフリーになっている製品を使ってみて下さい。今のスキンケアや肌の状態から考えると、もっと足した方が良いのか、もっと引いた方が良いのか、一度考える必要があります。