治ったと思ったらまたできるしつこいニキビの治療は、食事とスキンケアの両面からのアプローチが必要です。食事内容では、脂質や糖質の過剰摂取に気をつけ、ビタミン類を十分に摂取することがニキビ治療に大切です。過剰な脂質や糖質の摂取は、皮膚の皮脂分泌量を増加させて皮脂づまりを起こす原因となります。揚げ物や肉類、菓子パンなどを日常的に食べ過ぎないように注意し、満腹感を得やすい野菜や果物類を多く摂るよう心がけるようにしましょう。
また、ビタミンは肌の細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを正常に保つために不可欠な栄養素です。肌の生まれ変わりが上手く行われないと、古い角質がいつまでも肌に残り続けて皮脂バランスが崩れる他、新しい肌細胞が作られず肌が傷ついた状態のままとなるため、外部からのダメージへの抵抗力も弱くなります。こうした肌状態がニキビを悪化させる原因となりますので、治療のためには一度食事内容を見なおして改善させることが必要です。また、適切なスキンケアも大切です。
ニキビの改善には皮脂をきれいに除去して肌を清潔にすることこそが重要と考えられがちですが、皮脂の取り過ぎが逆に症状を悪化させる原因ともなりかねません。皮脂が極端に不足した肌は、乾燥から自己を守ろうとする防衛機能が働いて皮脂を必要以上に分泌させまうので、それが結果的にニキビの原因となってしまうこともあるのです。洗顔は洗浄力の強すぎない洗顔料を使用して、肌に負担がかからないようよく泡立ててから行うようにしましょう。また洗顔後は必ず保湿効果のある化粧水で潤いを与え、乾燥しないように注意しましょう。